ドル建て保険はリスクが高い?外貨保険の基本とメリット・デメリットを徹底解説

外貨保険

こんにちは、でぃーです。

近年、様々な保険会社が外貨建て(主にドル建て)の保険を販売しており、外貨建て保険に注目が集まっています。

そこで今回は、保険会社に勤めている私が外貨保険の概要とメリット・デメリットを解説したいと思います。

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外貨保険(ドル建て保険)とは?

外貨保険とは、支払われた保険料を海外の通貨で運用する保険商品です。その中でも金利が非常に高いドルで運用される、「ドル建て保険」が非常に人気となっています。

一概に外貨保険といってもその商品内容は様々で、現在販売されている外貨保険は、「外貨建て終身保険」「外貨建て養老保険」「外貨建て個人年金保険」があります。

外貨保険の保険料は外貨で運用されますが、外貨を持っていなくても入ることができます。というのも、円で支払った保険料を保険会社が外貨に換えて運用してくれるため、一定の条件を満たせば誰でも加入することができます。

外貨保険(ドル建て保険)のメリット

メリット①:高リターンが期待できる

2023年6月現在、円の利回りは0%台と微々たるリターンしか期待することができませんが、ドル建て保険の利回りは3%台と高水準を維持しています。

利回りがこれだけ違うので、十年後、二十年後までこの利回りが続けば、外貨建て(ドル建て)保険は高リターンが期待できます。

メリット②:円安リスクに備えることができる

外貨(ドル)で資産を持つということは、円の価値が下がったとき(円安時)のリスクに対応しているということです。

例えば100万円を持っていて、10,000ドルの終身保険に加入した場合と、100万円の終身保険に加入した場合を比較してみましょう。1ドル=100円であれば、どちらの価値も100万円となりますが、1ドル=200円と円安になった場合は、ドル建て保険の価値は200万円となります。

円でしか資産を持っていない場合は、世界的に円安になった場合に自身の資産価値が相対的に減少しますが、ドルで資産を持っていることでその円安リスクに備えることができます。

外貨保険(ドル建て保険)のデメリット

デメリット①:為替手数料がかかる

外貨建て保険は、自分の円資産をドルに換金してからドルで積み立てを行うため、為替手数料が必ずかかります。もちろんその手数料は契約者負担になります。

事前に為替手数料を含んだ為替レートになっている場合が多いため、円をドルに換えて積み立てをした瞬間にマイナスになっていることになります。

もちろんドルは利回りが高いため、すぐにそのマイナス分をカバーすることができますが、ドルに換えるときも、円に換えるときも手数料がかかる点はデメリットと言えるでしょう。

デメリット②:受取が円高時にマイナスになる場合がある

外貨建て保険は外貨で運用しているため、円の価値が上昇する円高局面ではマイナスリスクが発生します。

例えば、1ドル150円の状態で積み立てを行い、合計10,000ドルを積み立てたとします。この時点での円での支出額は150万円となります。その資産が、運用利回りにより、12,000ドルに増えていたとしても、1ドル=100円と円高局面になった場合、積立資産は120万円の価値になります。

つまり、ドルの高運用利回りによってドルの資産が増えたとしても、円高局面の場合は、円で受け取る際に目減りしてマイナスになる可能性があるということです。

デメリット③:支払いが一定でない

外貨建て保険の保険料は外貨で設定されているため、円での支払いは上下することになります。

月の保険料が100ドルだとすると、1ドル=100円の場合は10,000円になりますが、1ドル=150円の場合は15,000円の支払いになります。

想定以上の円安局面の場合には、月の支払いが大きくなることがデメリットと言えるでしょう。

まとめ:外貨建て保険はメリットとデメリットを比較して始めよう!

いかがでしたでしょうか。

ここまで外貨建て保険のメリット・デメリットをお話してきましたが、魅力的なメリットがある一方でリスクがあることも理解していただけたと思います。

円安が進んでいる現代においては、円資産だけを保有することのリスクが高まってきてますし、高利回りを狙うことも必要だと思いますので、ドル建て保険は一度検討してみてよいかもしれません。

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